どうぶつたちの病院沖縄について

第8回ぱいぬ島まつり

2015年8月19日 15:50

8月16日に西表島で開催された第8回ぱいぬ島まつりに出展してきました。
「世界に発信!みんなの"しま"自慢!」をテーマに竹富町内の島々から西表島に人々が集まり、
芸能や文化の発表、物産販売などが行われました。

今年はイリオモテヤマネコの学術的発見50周年ということもあり、
当法人も環境省と一緒にイリオモテヤマネコブースに出展させていただきました。
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会場では、当法人の島ねこプロジェクトについてのポスター展示や、このイベントのために沖縄本島の作家さんに作ってもらったイリオモテヤマネコグッズの販売などを行いました。

イリオモテヤマネコの保護活動として、当法人は西表島にある動物病院を拠点に竹富町と連携してノラネコの捕獲やペットの適正飼育を推進する活動を行っています。

例えば、イリオモテヤマネコにとって、ノラネコはエサやすみかを奪う競合相手になります。そして、ネコ科に共通の病気であるFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)やFeLV(猫白血病ウイルス感染症)をうつしてしまう可能性があります。
ヤマネコにとって脅威となるノラネコを捕獲して島外に運び出し、本島にあるネコシェルターで新しい里親さんを探す活動は2004年頃から行っています。

また、これ以上ノラネコが増えないように、飼いネコがヤマネコに影響を及ぼすことがないように、竹富町ねこ飼養条例に則って、飼いネコの不妊化手術・ウイルス検査・予防接種・マイクロチップによる登録・室内飼育を推進しています。

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展示を見ながらお話ししていると、西表島に住んでいる島民の方の多くが、ねこ条例については知っているようでした。
ただ、室内飼育に関してはまだ「ネコを家に閉じ込めるのはかわいそう」とおっしゃる方もいました。
また、「他の島ではネコがたくさんいたのに、西表島ではほとんどノラネコが見られないのが不思議だった」という観光客もいました。

「ネコの一番幸せな場所は飼い主の膝の上」というのが当法人の理事長の口癖です。
沖縄の野生動物のためにも、人やネコのためにも、より良い飼い方を考えてもらうために、これからもイベントなどに積極的に参加して普及啓発に取り組んでいきたいと思います。


※ぱいぬ島まつりで展示したネコの適正飼育推進ポスターは、一般社団法人沖縄しまたて協会様の「NPO活動助成」により制作されました。
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