どうぶつたちの病院沖縄について

ノグチゲラの放鳥とバードセーバーの製作

2013年11月21日 11:36

7月1日に大宜味村の喜如嘉小学校で
窓ガラスにぶつかり救護されたノグチゲラが治療とリハビリを終え、
11月18日に学校の裏山で放鳥されました。

ノグチゲラ放鳥_1.jpg

放鳥式には喜如嘉小の全校児童が参加して
放鳥前の飼育員によるリハビリの話や、
ノグチゲラがつつきまくった止まり木の説明に
目を輝かせて聞き入っている様子で、
意識の高さに感心し、うれしく思いました。

ノグチゲラ放鳥_2.jpg

さて、肝心のノグチゲラ放鳥ですが
サクラの木に放したすぐ後に地面に降りてしまったのですが
そこからみんなの前を横切って元気に飛び立って行きました。
少し予定外の動きでしたが
無事に森に帰っていって安心しました。
ノグチゲラ放鳥_3.jpg

このノグチゲラの救護原因が窓ガラス衝突だったことから、
喜如嘉小にオリジナルのバードセーバーを製作し、寄贈することにしました。

モチーフは沖縄で見られる猛禽類の中で最強のハンター、ハヤブサ。
鷹斑を強調し、鳥たちがより認識しやすく工夫してみました。
ノグチゲラ放鳥_5.jpg

喜如嘉小では以前からバードセーバーを利用して
衝突事故を防ぐ取組みを行っていましたが
今回はそれでも防ぎきれなかった事故だったようです。

このバードセーバーで1つでも多くの衝突事故が
減る事を祈りつつ、贈呈式を執り行いました。

ノグチゲラ放鳥_4.jpg

やんばるでは、ノグチゲラに限らず
いろいろな動物たちが事故で怪我をしたり命を落としたりしています。
しかし、今回のように救護が早ければ助かる命もたくさんあると思いますので
やんばるで散策やドライブをしている時に
もし、怪我をしている動物をみかけたりしたら
すぐに連絡をして下さいね。


このページのトップヘ