どうぶつたちの病院沖縄について

実習の感想(岐阜大学・永井美帆さん)

2013年9月18日 13:06

岐阜大学から実習に来ていた永井美帆さんに、
実習の感想を書いていただきましたので、ご紹介します。

               * * * * *

実習初日の11日は毎月行われている猫の譲渡会から始まりました。
こちらの法人では西表島やヤンバルで保護された猫たちの飼い主となってくれる人を探しており、
今回で三回目の実施となるそうです。保護されている猫はとてもかわいらしく、
多くがシェルターの掃除をしていると足元にすり寄ってくるほど人懐っこいので驚きました。
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譲渡会の様子

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飼い主をさがしている子猫

この日は、早くから譲渡会が始まるのを待っていた方がいらっしゃいました。
この方は前回の譲渡会で見て、今回猫をもらうと決めて来て下さったそうです。
また、多くの方が興味を持って見たり話したりして足を止めてくださいましたが、
実際に飼うとすぐに決めることはやはり難しいようです。

保護している猫の数は現在も増え続けています。
数回の実施ではなかなか結果が出にくいかもしれません。
しかし、継続していくことで、このように気にかけてくださる人が増え、
多くの猫がもらわれていけばいいなと思います。


14日は地元と行政、NPOが係って長期に渡って準備が行われてきた
ヤンバルクイナ生態展示学習施設の開所日で、
施設には、地元の方から県外の方まで、たくさんの方がいらっしゃっていました。
わたしは施設の外に設置されたブースで、ヤンバルクイナ保護活動の資金となるグッズ販売を担当しました。
施設でヤンバルクイナを見た帰りに立ち寄られた方たちに感想を聞きながら販売をしていると、
皆さん間近で見られたヤンバルクイナの様子にとても喜んでいらっしゃいました。
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ヤンバルクイナのグッズ販売の様子

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オリジナルTシャツ

わたしも少し時間をいただいて施設を見学したのですが、
テレビや写真ではよく見るものの、本物のヤンバルクイナを見るのは初めてで、
目の前を歩き、水を飲んでいる姿に本当に感動しました。
ヤンバルクイナについて特別に興味があったわけではなく、
「絶滅危惧種のうちの1種」程度の認識しかなかったわたしが、
実物を見ることでヤンバルクイナを身近に感じ、
「ヤンバルクイナに絶滅してほしくない」と改めて思うことができました。
わたしのように、実際に見ることでヤンバルクイナについて興味を持つ人が多くいると思うので、
ぜひ見に来てほしいと思います。

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施設内のヤンバルクイナの様子


どうぶつたちの病院沖縄では他にもヤンバルの野生動物の保護や
野生鳥獣救護のためのさまざまな活動をしており、
1週間という短い期間でしたがその一部に携われたことは非常に貴重な経験でした。
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