どうぶつたちの病院沖縄について

ヤンバルクイナ、交通事故で救護!

2015年4月24日 12:08

今年、6件目の交通事故が発生しました。

昨日午前9時過ぎ、県道70号線の側溝の中でうずくまるヤンバルクイナを通行中の方が発見し、
カラスに見つからないように草むらに隠して環境省へ連絡を入れてくれました。

すぐに環境省からNPOスタッフに連絡が入り、現場に急行して救護しました。
その後、環境省職員との連携でうるま市の病院まで急送し、なんとか命を取りとめることができました。
しかし、現在も容態は深刻です。

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頭部や胸部に強い衝撃を受けたようで、口からの出血がなかなか止まりません。
ICUの中で必死に生きています。

年が明けて3月までは交通事故が比較的少なく安心していましたが、ここのところ事故がたて続けに発生しています。
今年こそ、過去最悪の交通事故発生件数(47件)を更新するわけにはいきません。

繁殖期真っ盛り、ヒナに餌を運ぶため親鳥たちも必死に動いています。

早朝に発生した事故ということもあって、ドライバーが先を急いでいたのかもしれませんが、
少し速度を落として周囲に気を配るだけで、事故を防ぐことができたかもしれません。
そして今回の発見者のように、周囲に気を配っていれば、命を救うことができるかもしれません。

一方、ドライバーの立場として
不意に飛び出してくるヤンバルクイナに先に気づいて事故を防ぐためには
見通しの悪い道路の草刈や餌場となる側溝の清掃も急務です。

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